2016年11月22日火曜日

京都ドライブ(6) 建仁寺 鴨川

京都ドライブ(5) の続きで、「祇園甲部歌舞練場」のすぐ近くに「建仁寺」という寺がある。ここは、臨済宗建仁寺派の大本山で、開祖・栄西禅師が1202(建仁2)年に創建した。800年の時を超えて今も禅の道場として人々のよりどころとなっている。
















「風神雷神図屏風」や「「雲竜図」の高精度デジタル複製画などが方丈襖絵として描かれていた。
















京都最古の禅寺として知られ、方丈を囲むように3つの庭園が造られている。方丈前の枯山水庭園「大雄苑」は白砂の部分が広く、ゆったりした広がりがあり、穏やかな気持ちにさせてくれる。
















法堂の天井に描かれた双龍図は2年の歳月をかけて描かれたもので、108畳分にも及ぶ壮大なスケールの作品という。龍は爪の数で位を表し、ここ建仁寺と天竜寺の雲竜図のみが一番位の高い5本爪なのだそうだ。


























ここには、禅宗の四大思想(地水火風)を、地〇水△火□などを象徴した庭がある。
















茶席「東陽坊」は草庵式二畳台目席で、1587(天正15)年に豊臣秀吉が催した北野大茶会で、利休の高弟・真如堂東陽坊長盛が担当した福席と伝えられている。茶室の西側には寺の名物「建仁寺垣」が設けられている。
















本坊中庭にある「潮音庭」は中央に三尊石その東には座禅石、廻りに紅葉を配した枯淡な四方正面の坪庭であるという
















「小書院」には染色画家の鮮やかな藍色の襖絵があった。絹織物の白山紬(つむぎ)に染め上げ、表具師が襖に仕立てたという。
















「建仁寺」を見た後、また、「花見小路」を歩いたが少し人が少なくなっていた。
















四条通に出て、左に曲がると店と店の間の細い場所に「仲源寺」という、古くから「目やみ地蔵」と親しまれる浄土宗の寺がある。本尊の地蔵菩薩坐像は眼病治癒の御利益で知られるという。丁寧お参りしてきた。


























その先に、歌舞伎発祥の地である藩政期に京都四条河原に公許された7座のなかで唯一現在に残る劇場という「南座」の建物がある。最近できた東京の「歌舞伎座」を思い出す。
















「四条大橋」から見た、鴨川の下流側と上流側の風景。そういえば3~40年前に、夕方にここを見たときに、カップルがずらりと並んで座っていたのを見て、羨ましかったのを思い出す。
















泉鏡花は「浅野川」と「鴨川」が少し似ていると言っていたが、確かに古い町並みが残っていて風情がある所だ。