山中温泉(4)九谷焼美術館 久谷赤絵の極致②の続きで、さらに館内を見る。
九谷焼には、「アオテ」というものがあり青(実際には緑の釉薬)が大活躍することがることからこの名前が付けられた。「アオテ」はこの緑や黄色を使って大皿や大鉢、他につぼや徳利などの表面などをすっかり塗りつぶすのが特徴で、緑彩や黄彩の所にはコバルトを使って、丸紋・松葉紋・花紋をはじめとする細かいs線引き文様を黒で描きだしている。
「アオテ」は、当初は古九谷にのみ用いられていた名称であったが、近代では再興久谷にも使われれている。古九谷の遺伝子は吉田屋釜、松山釜と継承され、今日に至っている。
緑の竹の葉に黄色の波模様と白の花模様に猫が描かれている大皿
菊に蝶図平鉢
福寿草図林平鉢
鳥図台鉢
九谷焼の色絵と言えば五彩手を指す。赤色、緑色、紫色、紺青色、黄色の五彩を用いていることからつけられた。金色、銀色、黄緑色などもわずかにある。絵付けでは、山水、花鳥風月、人物、動物などが多く、鳳凰のデザインを原点としたものも多いが、狩野派、琳派、土佐派の絵画、金工、染織、彫刻などのエッセンスなどを加味し、和風化させ九谷独自の構図を完成させた。
こちらは素晴らしい書院造の座敷が復元され、床の間には「一期一会」の掛け軸がかかっており、付書院には障子の上にすばらしい文様の細工がなされている。畳の上には九谷焼の作品が置かれていた。
天井は格天井で網代模様(?)になっている。
山水図六角大瓶
四角の皿に、周囲に赤と金色の中に赤い草花と獅子が描かれている。
江戸後期になると、古九谷の時代以上に赤色を主体としたような作風が再興久谷の春日山釜、民山窯、若杉窯などで見られるようになり、特に宮本屋釜で赤色を徹底的に細かく描き込んだ赤絵細描技術が確立した。金色を使うものでは永楽和全が焼成を二度することで新しい技術を吹き込んだ。金彩と金襴の違いは金色の使われている範囲の違いで、金襴は金色の使用が大きく、面で塗りつぶされている。金襴手では、金のべた塗りのうえを鋭利な道具で掻き落として文様を浮かび上がらせる場合が多い。
こちらはわずかな金色を使用しているから金彩で、次の作品は金襴手であろうか?