今回は、百万石祭りが今日(6月6日)から始まるが、その先陣を切って「お水取りの儀式」が午前9時から兼六園の「金城霊澤」であるということで、見に行った。
「金城霊澤」はこのブログでも紹介した(2012年10月)が、湧き水であり、芋ほり藤五郎の砂金説があり、金沢の名前の由来となった「金沢発祥の地」でもある。
私が行ったときには既に各テレビ局や新聞社などの報道陣が多くいて、一般の見物人も何人かいた。そして儀式の準備もなされていた。
金沢神社の宮司さんとお茶の各流派の代表の人たちが、金沢神社から金城霊澤に並んで下りて来られた。
続いて、宮司さんが「金城霊澤」の霊水を柄杓で取り出し、桶にいれて、それを木箱に入れ、担いで金沢神社のほうに運んでいた。
続いて、霊水の入った木箱が社殿に奉納され、宮司さんと各流派の代表の人たちで今年もこの霊水を無事に使わせてもらうよう祈願が行われた。
この霊水はいろいろな茶会で使われるということである。
続いて、場所を移して成巽閣の前庭に移り、ここで「茶筅供養」が行われた。
この庭に「茶筅塚」があり、その前に宮司さんたちが並んでこられた。
「茶筅供養」とは、1年間使い古した茶筅を供養した後、お炊き上げを行う儀式である。
ここで、新しくくみ上げられた霊水は、この後の百万石茶会が兼六園の時雨邸や旧中村邸などで、優雅に開かれるが、そこで使われるという。
私は金沢に長く住んでいるが、このような儀式をはじめて見た。こういうことをやっているのかと珍しいものを見れよかったと思っている。
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