今回は、金沢市郊外の森本地区の二日町にある波自加彌(はじかみ)神社で大祭があるということで、どんなものがあるのか見に行ってきた。
ここは、日本唯一の「香辛料」の神で生姜(しょうが)の古名「はじかみ」を名乗る神社である。1300年の歴史を誇る古寺で、もとはこのもっと山奥2Kmほどのところにあったが、源平北国合戦のときに焼失したので、その後、この地に移ってきたという。
百段以上もある階段を上ると、境内には大勢の人が既に集まっており、拝殿の中には、生姜栽培加工業者、製菓商や料理店主など生姜にかかわる人たちが入っていた。また、テレビ局など報道関係の人が大きなカメラを持って待ち構えていた。
本殿前には、大きな生姜が置かれ、左右には食品関係者のお供え物がたくさん並べられていた。
この神社は、歯で噛んで辛いもの、すなわちショウガ、サンショウ、ワサビなどの祖神(おやがみ)さまである。
生姜は料理に利用されるが、解毒、健胃などの薬効があり、生姜酒は風邪、喉の炎症によいとされている。
神事が行われ、宮司さんが祝詞奏上し玉串をささげた後、本殿の前で釜に入った生姜湯を笹の葉で周りに撒いていた。
また、三人の宮司が生姜湯を飲んだ後、器を下に投げつけて割るという神事もあった。
その後、ここの宮司さんの挨拶があったが、この神社の歴史の他に、この祭りの代表スポンサーが「永谷園」なので大相撲の遠藤関などのユーモアのある話が聞け、親密感のある人だった。
神事の後、拝殿に入り丁寧にお参りした。お参りすれば料理の腕も上がり、薬効もあるという。
境内で生姜湯を頂き、最後におみやげのお寿司と永谷園の生姜湯の素まで頂いた。
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