奥卯辰山県民公園(1)の続きで、広大な芝生の中に「とんぼテラス」という木造平屋建ての洒落た建物がある。
一服したり弁当を食べたりする場所で、売店や自販機やギャラリースペースもある。
この奥卯辰山に、55年ほど前の私が学生の頃にゴルフ場があったという記憶があったがその写真が掲げられていた。
芝生の一角に子供たちの遊び場がある。滑り台やアスレチックスなどに多くの子供たちが遊んでいた。
そして広々とした芝生には、「パークゴルフ」という手誰でも手軽にやれるゴルフ場が2コースあり、多くの人が楽しんでいた。この風光明媚な場所で私も一度やってみたいと思っている。
傍らに大きな杉が何本かあったが、これは昭和58年に全国植樹祭で昭和天皇が臨席され、山中町にある「大覚の大杉」から採取した種子を県の林業試験場でお手まきになった杉だと案内板に描かれていた。
藤は、いつも藤棚からぶら下がっているきれいな花ばかり見ていたが、根元の木はこんなにくねくねした細い木なのだ。
帰りに「奥卯辰山県民公園」の近くに、自然の中には似つかわしくない異様な高い塔がある階段の両側に旗が立っていたので寄ることにした。高い塔の横に建物があり「日本山妙法寺」の扁額がかかっていたおり、「妙法寺」といえば、寺町にある日蓮宗のお寺だ。中に入るとお仏壇があり、「ウクライナに平和を」、「ロシアに平和を」の垂膜が下がっており、天井には「気」と筆で描かれた大作が貼られていた。
「金沢仏舎利塔」の由来が描かれていた。
ここは、終戦後インドのネパール首相が、日本国の平和建設のためにと言って送られた御仏舎利様が祀られているという。御仏舎利塔建立を発願したのは、40年ほど前にスリランカのスリーバーデで、日本国に御仏舎利塔を建てて、仏教を新たに興隆して世界平和のために役立たせようというもので、今は全国に40何か所が立っているという。
ここまで来たからには、この急な階段を上って、お祈りしてきた。そしてさらに眺望がよくなった。
帰る途中、金沢市街とは反対側に、住宅地が見えたのは「山王、夕日寺」の街並みであろうか?