城北通(3)旧森下町③の続きで、「本江屋酒造食品」の店の斜め向かいに、立派な町家があった。ここは「ギャラリー&カフェ 椋」という店で、金沢市の提案もあり「金澤町家再生モデル」第1号として改修した町家であるという。130年前に建てたという町人系町家で、当時は材木商を営んでいて、その頃は、この辺りも大きな店が多く、 ここも間口が広くどっしりした町家である。
トオリニワの奥には「坪庭」があり、赤い花が咲いている木々や灯篭、飛び石などがあった。
ミセノマには、いろいろな作家さんのさまざまな陶芸作品(皿、湯飲み茶椀、コーヒカップなど)やガラス製品、アクセサリー、木のスプーンなどが数多く並べられていて、お客さんの目を楽しませてくれる。
この近くに「旧金谷町」の標柱があった。「もと今の尾山神社の地あたりにあった。藩の初め、銀座役金屋彦四郎らが居住し、金銀貨を鋳造したのでこの名がつけられ、元和の初め、この地に移されたという。金谷町とも書いた」とあった。
「森田医院」の駐車場の一角に、かなり年月の経っていると思われる大木と灯篭、石などがある小さな庭が残されていた。藩政期頃からの庭であろうか?
またその隣には、「パソコン修理店」と「中堀銃砲火薬店」とがつながった店があった。銃砲店は今はほとんどやってないように見えた。