東北地方北部ドライブ(13)恐山①の続きで、ここの高台からの眺めると、白い岩石、緑と赤色の葉、寺院の建物、湖や山々が折り重なった風景は不思議な感じがした。
こちらの眺めは、美しいみどりの山々と湖である。
亜硫酸ガスによる変色した黄土色の小川が流れているところもある。
「千手観音」など石造仏の前には、多くの石が積まれ、風車などのお供えがしてある。
風車は幼い子供の霊を慰めるための遊び心として備えられているという。
奥の小路の周りはきれい紅葉していたが、木の枝などに手ぬぐいがたくさん縛られている。
「池の血地獄」
藍色になった河原があったが、「賽の河原」近くには、亡くなった胎児を弔う水子供養御本尊と、故人の遺品を納めてある賽の河原地蔵堂がある。この辺りも何か不気味な感じがする。
白い砂浜と紅葉した木々のコントラストもすばらしい。
亜硫酸ガスで変色した岩などがごろごろしていて、また、所々にガスが噴出しているので、中にはロープで囲まれ「危険」という立て看板が立っている。が山ガスが噴出する岩肌の一帯は地獄に、そして湖を取り巻く白砂の浜は極楽になぞられているという。
重罪地獄や金堀地獄などが並び、その名のふさわしい殺伐とした雰囲気がある。
白い砂浜「極楽浜」と澄んだ水をたたえる美しい湖「宇曾利湖」の向こうには、窯臥山、大尽山などが望むことができる。
「五智如来」は頭に手ぬぐいを被った五体の地蔵である。