東北地方北部ドライブ(12)の続きで、次の日(10月14日)は八戸から下北半島にある恐山に向かった。途中に原子燃料再処理施設がある「六ヶ所村」付近を通ったが、この近くにいくつかの沼が見えた。
八戸からむつ市街を通って、2時間くらい走ったであろうか?白い砂浜と湖と山並みがあった。そこに「霊場恐山」がある。
比叡山、高野山と並び、日本の三大霊場のひとつとして知られているが、本州の最北の地にある鎮魂の祈りに満ちた幽境の地「恐山」とはどんな所か非常に気になっていた。総門の中に山門が見える。
総門の左側に大きな「六大地蔵」が置かれていた。
恐山は今から1,200年前に慈覚大師円仁によって開かれた霊場で、中国で修行中の若き日に見た夢のお告げに導かれ、円仁さまは。諸国に教えを説かれての旅の果てに、この下北の地にたどり着かれたという。そのときに、眼前に広がるまさに霊山と呼ぶべき風向が感じられ、地蔵菩薩一体を彫刻し、本尊としたという。
山門は平成元年に建立されたもので左右に仁王像が並び、2階には五百羅漢像が安置されている。
ここの境内には、薬師の湯、花染めの湯など4か所の共同浴場があり、入山者は自由に入浴できるという。
本尊の安置地蔵尊がここに安置されている。
本尊安置地蔵殿から進むと、いよいよ地獄谷のひとつ、「無間地獄」に入り、ごつごつとした岩場が広がり、岩と岩の間からは亜硫酸ガスが噴き出している。
太子堂には慈覚大師が祀られていて、その弟子たちが一千体の仏像を彫り、山中に収めたと伝わるという。ここにもたくさんの石が積まれていた。