前回の続きで、21世紀美術館の建物の外には「カラーアクティブハウス」といって、色の三原色の赤、黄、青の渦巻き状のガラス板があった。その近くを歩いて回ると色が重なり合っていろいろな色に見える面白いものが見れた。見る位置によって、違う色をした美術館の建物、広場、街の様子が見れる。
金属で作られたラッパ状のものが公園にいくつもあったが、それぞれがどれかひとつのラッパに地面の中のパイプでつながっていて、ひとつのラッパから話をするとつながったラッパから聞くことができる。子供たちがどれとつながっているか走り回って探している様子をよく見かけた。
美術館の中は無料ゾーンと有料ゾーンに分かれていて、今回は無料ゾーンの展示物を見た。
市民ギャラリーでは「北陸創造展」をやっていて、県内の作家さんのすばらしい洋画、日本画、彫刻、陶芸などを見ることができた。
私は雪山等の景色を見るのが好きなので、「北陸の雪山」という題の立体観に見とれ、うまく描くものだと感心した。
また「島袋道浩 能登」は世界中を旅した作家が能登特有の風習や産物に焦点を当てた作品を見ることができた。海の中に沈んでいたつぼなどを使ってアートとして飾ってあった。
公園の一角に茶室のある「松涛庵」という建物があった。
これは13代藩主の前田斉泰が江戸の根岸に建てられた隠居所の居間として造られたもので、その後何度か移築したが、昭和54年には浅野川の常盤橋のたもとの料亭ごりやの敷地内に移築された。天井は高く床に凝った工夫が見られるという。
「松涛庵」のとなりに「山宇亭」という茶室のある建物がある。昭和26年に高岡市から金沢市の本多町に移築され直山家で使用されていたものである。
本多の森の中ほどに位置していたことから「山のお茶室」と呼ばれていたが、平成17年の移築に伴い「山宇亭」と命名された。
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