今回は、広阪にある21世紀美術館に行ってきた。(9月10日見学)ここは今や兼六園、東山と並んで観光客の多いところだ。
ここの美術館は普段着でぶらり立ち寄れる、子供から高齢者まで気軽に入れる公園のような美術館を作りたいというコンセプトからできたものである。
石川県美術館は日展や伝統工芸展のような伝統に重きを置く本格派美術館と違って、現代美術に主観を置くというものである。
建物の設計者は妹島和世(せじまかずよ)氏と西沢立衛(りゅうえい)氏で、建築界のノーベル賞といわれているブリッカー賞を受けた。
この場所は以前は金沢大学教育学部付属の小学校と中学校があった。戦前は石川県女子師範学校であった。
どこが表か裏か分からない円形のガラス張りの建物で、直径が何と113mもあるという。丸い美術館ということで”まるびぃ”という愛称で呼ばれている。建物全体を写そうとしたがなかなかその場所が見つからなかった。
外周に出入り口が4箇所あったが、通路が複雑で迷路のようになっている。ところどころに休憩や交流の場所があった。ひとつの休憩コーナの壁一面に花模様が描かれていた。
アルゼンチンの作家のレアンドロ・エルリッヒが手がけたという「スイミングプール」がある。プールサイドの人が手を振ると、「中にいる人」が手を振って応対するという面白い光景が見れる。これは深く水が満たされているように見えるが、実際は透明ガラスの上に10cmの水が張られているだけだという。
建物の中の屋根に「雲を測る男」という像があることを知っていたが、なかなか見つけられなかったが、通路をあちこち歩いているうちにやっと見つけることができるほど小さな像だ。これは「終身犯」という映画から着想を得て製作されたという。
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