大和町にある市民芸術村で、泉鏡花フェスティバルが5日間ある
ということで、最初の日に行ってきた。
最後の日に、泉鏡花文学賞の受賞式があるということで、見たかったが
もう既に申し込みがいっぱいで受付が終了していた。
泉鏡花は17歳で東京に出て、尾崎紅葉の弟子として小説を書きはじめたが、
小さい頃育った金沢を舞台にした作品が多い。
徳田秋声の自然派とは違って、ロマン主義文学の作家として活躍したが、
鏡花の「怪奇」、「幻想」、「妖美」な世界に触れることができた。
鏡花の作品のなかで「化鳥」という作品があるが、これは浅野川の中の橋
で渡る人から一文銭をとる母と子が、渡る人や川の中でくりひろげられる
ことをモチーフとしている。この作品のイメージしたデジタルアートを見ること
ができた。
その他鏡花の作品をjめイメージした絵、金属造型や刺繍などのアート作品
を見ることができ、鏡花の世界に引き込まれるような感じになり、不思議な
経験をした。
この市民芸術村は大和紡績の金沢工場の跡地であったが、現在は
そのレンガ造りの建物を利用して、音楽など芸術に関するいろいろな
イベントなどをやっている。
私が中学生の頃に、この大和紡績に工場見学に来た記憶がある。
もうもうとしたあまり環境のよくない工場の中で、女工さんたちが紡績の
機械を動かしていたのを覚えている。
最近ずっと雨が多くて、ゆっくり散歩できないが、こういう日は、建物の中の
イベントを見るのもひとつの方法だ。
今日の見物時間は1時間30分
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