今回は出羽町にある「国立工芸館」で、「めぐるアールヌーボ展」を見に行った。(1月2日)「国立工芸館」に入るのは、できてすぐに入った時以来で2回目である。
この二つの建物は、明治時代に建てられら陸軍第九師団司令庁舎と偕行社で、現在は登録有形文化財になっている。
1月2日ということで隣の石川県歴史博物館や美術館もやってないので、こちらもまだやってないと思っているのか人は少なかった。また、65歳以上無料ということでラッキーだ。
フランス語で「新しい芸術」を意味するアールヌーボは、19世紀末から20世紀初頭にかけて広くヨーロッパで流行したもので、それに影響されたのが日本の美術であったという。日本人にとってアールヌーボは、最先端の芸術運動でであるとともに、西洋モードの(新しい様式とその流行)に還流した、自らの姿を映し出す鏡でもあった。アールヌーボの時代を代表するアンリ・ヴォンド・ドヴェルドやアールフォンス・ミュシャの作品、そしてアールヌーボ風の表現を取り入れた初代宮川香山や杉浦非水など、同時代の日本の工芸やデザインの展開を紹介するという。
「金森宗七」の「花鳥紋様象耳付大花瓶」で、高岡銅器を使った作品
ルネ・ラリックのブローチ「翼のある風の精」は金、七宝、ダイヤモンドを使っている。