昨日の新聞で、本興寺のあじさいが見ごろだという記事を見たので、次の日の朝6時半ごろに家を出て、本興寺に行った。土曜日の朝早くだったので、車で30分も経たないくらいに着いた。山門の前には多くのあじさいが咲いて見事である。(6月30日)
「あじさい寺」は鎌倉の明月院が有名で、40年くらい前に2度ほど行っているので知っていたが、金沢の「あじさい寺」は知らなかった。
森本インター近くの国道304号線を通って、右に曲がり少し入ったところにあった。この辺りは「三谷地区」と言って日蓮宗のお寺が集まっているところで、8寺があるという。私の妻の親戚の法要で、もっと奥の日蓮宗のお寺に何度か行ったことがある。
山門の階段途中にあじさいがきれいに咲いていた。
数百年の風雪に耐えてきたという山門はなかなか威厳がありそうだ。日蓮宗 一乗山「本興寺」は、日蓮上人の本孫である日像聖人が、宗祖の遺言である「京都の布教」達成せんがために1294(永仁2)年25歳の時、宗祖ゆかりの霊地を巡拝され、佐渡島より海路七尾に上陸し、能登から加賀路を通り京都へ向かう途中に、ここ三谷地区に巡教され、当時真言宗だったここの寺の住職を法輪の末節祈伏せし、改宗して日蓮宗になったという。よってこの寺は日像聖人を開山とし、時の住職「乗運」上人を二世として、以後今日まで700年を超える法灯を継承しているという。その後も京都と交流を保ち、室町時代には、日像門流の加賀における京都立本寺の本山として、能登の妙成寺と拮抗する存在となり、末寺42カ寺を有し、加賀、能登の日蓮宗教線の橋頭堡となったという。
山門までの階段途中に「浄行堂」と「水子堂」などの中に菩薩像が安置されていた。
境内には、音色が良いといわれ、戦時中供出を免れた1772(明和9)作の鐘楼がある。
山側にはお墓が立ち並び、周りにあじさいが咲いている。
本堂横の通路には白いあじさいが咲き乱れていた。