今回は、元旦に約20cmそして今日の朝までにさらに数cmの雪が積もったので「お正月 雪の兼六園」の風景を見たいと思って行った。(1月2日)「金沢神社」と「成巽閣」の間の小路から入った。お正月は無料開放となっている。(石川県在住で65歳以上の人はいつでも無料)
学問の神様の「菅原道真」を祀ってある「金沢神社」の前は、受験生やその親たちであろうか長い行列ができていた。
境内には「志望校合格」や「必勝」などと書いた多くの絵馬が飾ってあり、拝殿の前には「合格祈願」のお参りしていた。それぞれ願いをこめて丁寧にお祈りしているので、最後尾に行列に並んだ人は一体どれくらい待つのであろうか。
「芋堀籐五郎」伝説で有名な「金城麗澤」付近
満々と清い水を満たしている「金城麗澤」は、隣の「金沢神社」は人で一杯だったが、ここは対照的に誰もいなかった。
梅林の中にある船の形をした「船之御亭」(ふなのおちん)には、一服している人が何人かいた。これは、5代綱紀が蓮池庭作庭の際に作られた4亭のひとつで、他の4亭と違って簡素なものであった。もとは眺望台付近にあり、日本海、河北潟、能登半島などの眺めを楽しむ四阿であったことが藩政期の絵図に描かれているという。ここは10数年前に再現された。
いつも抹茶とお菓子がいただける「時雨亭」は、正月の間は建物内部の見学だけで、無料であった。
ここは、藩政期には噴水の前にあったが、明治の初めに取り壊され平成12年に、この地に再現された。いつも抹茶などを頂ける大部屋の庭側の10畳と8畳、それに続く小さな「御囲」(おかこい)は、残されていた当時の平面図により復元したという。
この座敷から見る庭の雪景色は、いつも見るのと違った趣がある。
蓮地庭の「翠滝」は相変わらず大量の水が落ちている。「海石塔」の笠にはこんもりと雪が積もっている。ここは、やはり桜、紅葉そして雪景色の時期が見ごたえがある。
園内で一番古い建物の「夕顔亭」の屋根にも多くの雪が積もっている。瓢池に浮かぶように建っている「三芳庵水亭」の玄関前には、すぐ近くにある「翠滝」などの景色を見ながら食事をしようと待っている人がいた。