前回に続いて蓮池庭から上る階段に沿って流れる水があり、この辺は渓谷をイメージし六勝のうちの「幽邃」、「蒼古」の趣のあるところだ。
さらに「さざえ山」に上った。ここからは霞が池が一望でき、雪吊のされた「唐崎の松」や「蓬莱島」が見え、すばらしい景色だ。借景となる「卯辰山」はこの天気では当然見えない。
「さざえ山」を下りた「親不知」のところには霞が池の水面まで垂れた枝があり、枝から落ちた雪の塊が水面に浮いていたり、降りしきる雪で水面が薄っすら白くなっていた。
現存する最古のものといわれている噴水も雪の中では情緒がある。以前、雪の積もった時に来た時はあまり上がっていなかったが、今回は通常の3,5mくらいは上がっているようだ。
「黄門橋」付近は、やはり「幽邃」、「蒼古」といった趣のあるところだが、雪により一層深い山の中にいるような感じがする。
茶店「寄観亭」には、お土産を買ったり、この寒さで温かいものを求めている人が一杯いた。
兼六園のシンボルの「ことじ灯篭」、「虹橋」、「霞が池」、「蓬莱島」、「内橋亭」全てを入れるビューポイントのところは人でいっぱいでカメラを撮るのも一苦労だった。
「虹橋」の上から撮った「ことじ灯篭」、「霞が池」、「内橋亭」はポスターなどにもよく出てくるが、雪の降りしきる天気での光景もまた格別だ。
「虹橋」を渡ったところから見た雪吊の「唐崎の松」もすばらしい。