2014年3月24日月曜日

ふるさと偉人館(1)

今回は、久しぶりに本多町にある「ふるさと偉人館」に行ってきた。ここは幕末・明治以降から今日までのさまざまな分野で活躍し、国内外に優れた業績を残した、ふるさとの偉人を紹介しているところである。




















偉人館の玄関前に「杉森久英」の作品の「能登」の一部を描いた石碑があった。偉人館の人に聞いたら、作品の中の主人公がこの辺に住んでいて、この辺の様子が描かれているからだということだった。
「杉森久英」は七尾の出身で、金沢一中を出ている。「島田清次郎」の生き様を描いた「天才と狂人の間」の作品で直木賞を受賞した。伝記文学が多く、地元の横綱だった「輪島大士」なども描いている。




















また、玄関塀の中に「北陸学園幼稚園の地」の石碑が建っていた。明治のころは「「北陸英和幼稚園」という名称で。「泉鏡花」、「中原中也」や「永瀬清子」ら作家が通っていた。「中原中也」と「永瀬清子」はどちらも有名な詩人で、金沢出身でないが、親の仕事の関係から幼児期に金沢にいたことがあり、後に金沢のことを描き、大体同じ時期にこの幼稚園に通っていたということを聞いたことがある。




















また、この建物の周りの敷地に「高峰譲吉」、「木村栄(ひさし)」や「八田与一」の胸像があった。




























































館内には現在20人の偉人について紹介されている。この日は祭日(9月21日)なので、65歳以上無料ということでラッキーだった。
まず、世界の天文学に貢献した「木村栄(ひさし)」のコーナーを見た。生まれは泉野町で四高の第一期生である。緯度変化の公式「Z項」を発見したが、四高時代に数学、物理の教諭の今川覚神の授業で「球面天文学」に出会ったのがきっかけという。




















そろばんが小さいころから得意で、国際会議に使用したというそろばんが展示されていた。




















また、自筆のノートが展示してあったが、X、Y、Zの3軸を表した図と難解そうな数式が描かれていた。




















岩手県の水沢緯度観測所で星の動きを定期的に観測し、緯度を計測することによりZ項を発見したという。この発見後も25年間にわたり一日も欠かさず観測を行ったという。




















この功績により1936(昭和11)年に英国王位天文台のゴールドメダルを受賞し、また、翌年に第一回の文化勲章も受章した。








































そういえば最近、石川県人で科学などの分野で大きな賞をもらった人が出ていないのでは。

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