今回は、珍しく「かなざわまち博2016」の抽選が当たり、山の上町にある「小坂神社」行ってきた。(7月25日)
ここは717(養老元)年に創建され、中世には小坂荘(奈良県春日大社領)の総社で、金沢旧五社のひとつである。旧五社を全部お詣りすると、全部のものが叶うといわれている。
今回のまち博では約20人くらいの人が参加していた。早速、拝殿でここの宮司さんから説明をしていただいた。小坂神社は春日さんで、家内安全、商売繁盛、勝負必勝、交通安全の御利益があるという。
宮司さんの才覚で神道教化活動をはかっており、先代は絵を通じて、また自分は書道や武道などで、子供たちの健全育成を図っていると言っていた。
拝殿の前の方には、立派な神輿や獅子頭が飾られていた。
その奥の本殿は、1688(貞享13)年に再建されたもので、金沢市内では数少ない17世紀後期の神社本殿建築として貴重な建築物であるという。本殿前の狛犬は「狼」で目がぎょろりとしているが分かった。
また、その隣にある摂社の「富士社」は、珠姫の病気祈願所とされ、衆民の崇拝は厚く、昔から病気平癒に御利益があるという。
拝殿の隣の部屋でここのお宝である「松尾芭蕉の木彫り像」を見せてもらった。松尾芭蕉がここを訪ねた後に、彫刻師により彫られたものだという。
芭蕉は「奥の細道」の旅で金沢に来た時にここで参拝し、句会を開いたといわれる。神社境内に「芭蕉翁巡錫の地」の記念碑が建っている。今は字が剥落していてよく読めない。
昔はこの境内から日本海が見え、灯篭の火が日本海の船から見えたという。
狛犬の前に奈良県の春日大社の関係からか「鹿」の石像が置かれていた。
階段の途中に「天神社」、「稲荷社」などが境内社としてあった。