2025年10月4日土曜日

真長寺 護摩焚き体験 胡弓とピアノコンサート

 今回は、寺町寺院群の中の「真長寺」で、コンサートなどのイベントがあるということで行ってきた。ここは、広小路から寺町通に向かって、すぐの「蛤坂」交差点を右折する「鶴来街道」に入ると、すぐにあるお寺である。周りのお寺はよく知っていたが、このお寺は、いつも素通りしていて初めてである。



















「真長寺」は、1762(宝暦12)燐家から出火で付近269軒焼失する大火があったが、境内の稲荷社は無事であった。稲荷社は金沢城内出火の折に預けられた社。類焼が免れたのは稲荷社の威光であるとして「真長寺稲荷霊異記」が伝えている。
門の前に「摩尼車」というものが置かれ、摩尼とは、宝珠のことで意のまま求める物心や功徳を生み出すとされることから摩尼宝珠ともいわれる。宝珠の形を変えてお経や真言を刻して回転するようにしたものだという。願いを込めて一回まわせば、お経を一巻唱えたのと同じ功徳があるという。
























ここは「金沢三十三観音」の三十一番目のお寺で、門前の左側には「おみくじ」の自動販売機があり格子に結ばれている。



















本堂前には二重の入母屋屋根になっており、入り口前に銅鑼をならす紐がぶら下がっていた。今日はイベントがあるということで本堂の中は、いつになくいっぱいの人である。
























本堂の中央には御本尊大日如来像、左に愛染明王像、右に不動明王像が安置されている。そして「梅鉢紋」が入った青い旗があったので、前田家に関連した寺なのであろう。


















そして柱の左に部屋には「じゅんてい観音像」が安置され、こちらには「寺町まちづくり評議会」の人体が集まっていた。


















右側の部屋には「三十六童子の石像」が安置されている。
























イベントはまず住職のあいさつから始まったが、こんなに人が集まったのは珍しいことであることを言っていた。



















続いて「護摩焚き」っが始まった。「護摩焚き」とは、護摩供・護摩供要とも言われ不動明王など神仏の降臨を念じ、願いを捧げrる儀式である。御本尊の前に壇を組んで焚き上げ、その中に護摩木という薪に願を書いたものをくべて祈るものである。



















そして護摩焚きを行っている間に、見学者が順番に木魚叩く体験をした。
























その後に大日如来像など三像の前で、お待ちかねの「胡弓」とピアノ演奏があった。富山県砺波の人たちで、有名な「八尾の盆踊り」でも演奏されたそうだ。
今回は、見学者もみなさんご存じの曲ばかりで、「荒城の月」や「浜辺の歌」、「涙そうそう」、「上を向いて歩こう」など10数曲演奏された。よく知っている人は一緒に歌うという和気あいあいムードで行われた。



















胡弓奏者の横で竹で組んだ湾曲したもの(何というものか?)でリズムをとっていた人は息子さんだそうだ。