今年の金沢の雪の降り方は、今までと違って5日~1週間ほど毎日5~10cmくらい積もるというもので、第一寒波が来て、その後、1週間天気が良くなって、また第二寒波が1週間くらい雪が振り続けるというものだった。今回の雪は、第一寒波のピークが40数cm、第二寒波20数cmくらいの積雪となったが、山雪型で標高が高くなるほど積雪量が多かった。ちなみに旧河内村は120cm、白峰は250cmくらいだった。
久しぶりの雪だったので「兼六園」の雪化粧を見たいと思い出かけた。美術館側から兼六園に入った。(2月24日)
まず「金城麗澤」に行った。ここは「芋ほり藤五郎」の伝説があり「金沢」の名前の由来となったところである。
中には湧き水が出ていて、いつでも澄んだ水が満々とある。水の中には誰かが投げたコインいくつも沈んでいる。この神聖な場所は12代藩主前田斉広が作ったと言われている。
天井には、石川県の画家が描いたという「龍」の絵が掲げられている。この龍が下の水の中にあるコインをくわえたという。「金城麗澤」の額は「市河米庵」の筆で「武田友月」が彫ったものだという。
右側に階段があり、そこにはいくつもの「鳥居」が連なっている。
階段を登りきると「金沢神社」の「山門」に着く。ここは「学問の神様」の「菅原道真公」が祀られているので、ちょうど受験シーズンなので願いが叶うよう多くの「絵馬」が掛かっていた。
朱色の「手水鉢」にある水は「明治11年に医学校教師ホルトマン氏の分析によれば○○○○が含まれていて貧血や心臓の衰弱している人によく効く」などが案内板に描かれているようだが、よく読めなかった。
鮮やかな朱色の拝殿で、丁寧にお参りした。
「金沢神社」の横にある「小立野口」への道は、いかにも雪国の呈をなしている。
棒の代わりに竹を角錐に立てて縄を張る小さな雪吊も多く見かける。
曲水に浮かぶ島「鶺鴒島」には「三社」の額がかかった鳥居の後ろに「陰陽石」、「相生の松」と「五重塔」が一生の3大儀式を表し、子孫繁栄の願いが込められたという島
その少し上流には、水の流れが片側だけに行くように石が並べられていた。
薦がかかった灯篭は「蓮花寺型灯篭」で、円錐状の細長い笠に特徴がある。
こちらの曲水にも柵のようなものが懸かっているが水量調整にためだろうか。
この薦に包まれているのは「寄石燈籠」で「おばけ灯篭」とも呼ばれている。笠の上にはこんもり雪が積もっている。