2024年3月1日金曜日

旧四高の文化遺産の見学(3)旧四高の実験機器・教育掛図、物理化学教室

 旧四高の文化遺産の見学(2)旧四高の実験機器の続きで、さらに多くのものが展示されており、実際の原理を実験機を使っての授業で、より分かりやすかったのではと思う。明治政府が導入した近代的な教育は、実験を重視したもので、日本の近代科学史・教育史を明らかにするうえで四高の物理実験機器は、非常に高い資料だという。物理実験機は総数700点以上に及び、学術性とともに、工芸品としての美しさとアート性を備えたものである。















こちらは「物理天秤」と「化学天秤」で、片側の皿に分銅を載せ、天秤がつり合ったところで重さを図っていた。これは私もよく知っている。


















火花の長さを図る「火花長測定器」、ほかに「熱電計」や「光学的眼球模型」もあった。



















「ラジオメータ」は、真空に近いガラスのボールの中に、片面医白、もう一方が黒の羽根車がある。黒い面に接触する気体が温められて活性化し、羽根車が回転するという。
























「望遠鏡」は、内部のいくつかのレンズなどが配置されたものである。


















こちらのものは、「天体望遠鏡」であろう。
























これらの物理実験機器も他に、自然史資料として残っているのは少ないが、「教育掛図・標本」なども展示されていた。


















これらは何の「教育掛軸」だろうか?
























「桜島」の火山の爆発の様子を写した写真が「掛軸」として展示されていた。



















広い部屋にある棚には、まだ展示されていない多くの実験器具が保管されているようだ。


















旧四高の「物理実験室」の様子で、多くの学生が実験機を見ながら、その原理を学んでいる。































旧四高の「物理化学教室」があった建物は、そのまま現在、愛知県犬山市にある「明治村」に移築され残っている。以前、「明治村」に行った時に入ったが、中に「階段教室」があったことを覚えている。