今回は、「しいのき迎賓館」に別用事があった時に「能登キリシマツツジ展」を見たので紹介する。鮮やかな深紅の花はひと際目立つ花で、咲いている所ではついつい目がいってしまうきれいな花である。
キリシマツツジはツツジ科ツツジ属の野生種であるミヤマキチシマとヤマツツジが、交雑して生まれ品種とされる。
今回ここでは、いろいろな形の「能登キリシマツツジ」の盆栽が見れ、華やかな感じである。
こんなきれいな花を庭や家の中の飾りたいものである。
花は一重咲きと二重咲きなど赤色系で6種類、紫系2種類がある。
説明員の人が「能登キリシマツツジ」の特徴などについて説明していた。
そばには「能登キリシマツツジ」の苗木が販売されていた。
万葉集などでも詠われるなど古くから愛されたツツジは多くの種類があり、寛文から延宝(1661-1681)に大流行し、多くの園芸品種が作り出された。なかでも深紅の花を咲かせる「霧島」は江戸時代を代表するツツジで、最も高く評価されたという。石川県能登地方は樹齢100年を超える500株以上の江戸キリシマ古木が残る日本一に群生地であり、、地域で「能登キリシマツツジ」と命名され、保護・育成されているという。
江戸時代に「能登キリシマツツジ」は、江戸と関西から移入されたと考えらるが、現在、珠洲市、能都町や輪島市などの半島の先端地域に多く分布していることから、陸路以外にも北前船で運ばれた可能性があるという。
奥能登の豪農の屋敷前に咲く
珠洲市 桜井家の能登キリシマツツジ
「能登キリシマツツジ」より
新緑の中に燃え上がるような朱色が重なる
輪島市 千田家の能登キリシマツツジ
「能登キリシマツツジ」より
お寺の境内に生える
穴水町 明楽寺の能登キリシマツツジ