金沢町屋周遊ツアー(金沢駅界隈)(3)の続きで、その後「金沢町屋スタジオ」に行った。ここは、戦後に建てられた、間口7間という大きな商家型高町屋だという。横の白い建物は、ここの主人が経営しているというゲストハウスである。
去年(2019年)に、今後100年の維持に向け1階の能の稽古場を全面的の改修し、総ヒノキ造りの「金澤町家スタジオ」としてリニュアルオープンした。コンセプトは「日常から離れ”無”を直接に感ずる空間」だという。ここのご主人が「能楽小鼓」の先生で、講座を開いている。
さすがの先生が打つ小鼓のよい音を聞いた後、参加者の勇気ある女性が二人出て、小鼓を打つ体験をした。最初は、うまく音が出なかったが、先生の指導によってだんだん音が出るようになった。
その後、2階に上がるとすばらしい「群青の間」の座敷に案内された。壁に接触すると困るからということで、持ち物も1階に置いたまま入った。戦後まもないころ(?)に上級の武家屋敷を壊すということで、頂いたと言っていた。
床の間の金色の掛け軸といい、欄間の透かし彫りや、障子の組子の模様も素晴らしい部屋である。
また、その近くに茶室があったが、ここも洒落た部屋である。
続いて、同じ町家に建物の横に入口がある寿司屋の「はた中」という店に入った。広々とした店内は、従来の寿司屋と一味違う店の雰囲気である。カウンターとこ上がりのテーブル席がある、以前はマレーシア(?)で寿司屋をやっていたという女性が握る店だ。
最初に出てきたのが、カニやいくら、シラスが入ったちらし寿司である。あっさりした味でおいしかった。
続いてにぎり寿司が三種出てきた。「トロ」と「アジ」と何だったか忘れたが、ご飯にしょうゆ味が付けられた、今までに食べたことがないようなお寿司だった。
2020年2月22日土曜日
2017年12月20日水曜日
森八菓子本店 主計町「貴船」の弁当
今回は、大手町にある菓子屋「森八本店」で、金沢で超人気の主計町「貴船」の特性弁当を仲間と一緒に食べに行った。
森八は、菓子作りを始めて390年という老舗で、金沢の中でも最も有名な菓子店のひとつで、「ひがし茶屋街」にはいくつかの店を出している。
3代森下八左衛門が、藩主利常の創意により、小堀遠州の筆による「長生殿」の文字が浮き彫りになっている菓子を出した。
11代八左衛門の時に家柄町人地して「苗字帯刀」を許され「森下屋」から「森八」に改めたという。江戸時代から尾張町にあったが、近年大手町の方に移った。
今日は、その建物の2階で「貴船」の弁当が頂けるということで、わくわくして入った。
2階の部屋からは、有名な武家の「寺島蔵人」邸の庭園が、目の前に見える場所である。
ここの庭園は、「ドウダンツツジ」で有名であるが、今は「雪吊」された木々のほかに、薦で包まれた灯篭など冬の風情があった。きれいな庭園を見ながら、おいしい食事ができる最高の場所である。
3段に入ったケースから、料理が入ったお重が取り出され並べられた。
前菜には「ぶりの照り焼き」、「伝燈寺芋のくるみ田楽」、「梅貝」、「干柿チーズ」、「鴨ロース」など、お造りには「ぶり」と「甘エビ」そして小鉢に「揚げクワイ」、「タラの昆布ジメ」、「このわたなまこ」などがあった。普段食べられない北陸の高級食材が使われ、見た目も豪華そのものだった。
さらに、「カニ御飯」と「カニ真丈と三つ葉しいたけ」のお吸い物
そして、最後にデザートとして「あんみつ」と抹茶が出てきた。どれもおいしく頂いた。
周りを見ると、カウンター席の前に九谷焼の器が並べられている。
江戸から明治、大正、昭和、平成時代の「森八のあゆみ」について描かれていた。
江戸時代には、「金花糖」、「にらみ鯛」、「大鰤」などを金沢城に献上している。
また、明治天皇の石川県行幸の際、あるいは昭和天皇の「御大礼」の際に「長生殿」などを献上している。また、明治には「森下八左衛門」が金沢電気会社を設立していることなどが記されていた。
その奥には「金沢菓子木型美術館」として、江戸時代から使われてきた菓子木型など数千点が展示されている。以前にここで木型を見たことがあるが、非常に精巧に彫られた木型は、必見の価値がある。
おいしいものを食べ大満足した後、近江町の「いちば館」で、金沢城調査研究所の所長木越隆三さんの「加賀藩の改作奉行と改作法」についての講座を聞いた。
この「改作法」によって、加賀藩のお米は安定的に入るようになり、財政が強化され「政治は一に加賀、二に土佐」と称されるようになった。
3代藩主利常が作った「改作法」について、3代利常のころと12代藩主斉広の150年の間にそのやり方が随分変わってきたことなどを詳細に説明してくれた。
森八は、菓子作りを始めて390年という老舗で、金沢の中でも最も有名な菓子店のひとつで、「ひがし茶屋街」にはいくつかの店を出している。
3代森下八左衛門が、藩主利常の創意により、小堀遠州の筆による「長生殿」の文字が浮き彫りになっている菓子を出した。
11代八左衛門の時に家柄町人地して「苗字帯刀」を許され「森下屋」から「森八」に改めたという。江戸時代から尾張町にあったが、近年大手町の方に移った。
今日は、その建物の2階で「貴船」の弁当が頂けるということで、わくわくして入った。
2階の部屋からは、有名な武家の「寺島蔵人」邸の庭園が、目の前に見える場所である。
ここの庭園は、「ドウダンツツジ」で有名であるが、今は「雪吊」された木々のほかに、薦で包まれた灯篭など冬の風情があった。きれいな庭園を見ながら、おいしい食事ができる最高の場所である。
3段に入ったケースから、料理が入ったお重が取り出され並べられた。
前菜には「ぶりの照り焼き」、「伝燈寺芋のくるみ田楽」、「梅貝」、「干柿チーズ」、「鴨ロース」など、お造りには「ぶり」と「甘エビ」そして小鉢に「揚げクワイ」、「タラの昆布ジメ」、「このわたなまこ」などがあった。普段食べられない北陸の高級食材が使われ、見た目も豪華そのものだった。
さらに、「カニ御飯」と「カニ真丈と三つ葉しいたけ」のお吸い物
そして、最後にデザートとして「あんみつ」と抹茶が出てきた。どれもおいしく頂いた。
周りを見ると、カウンター席の前に九谷焼の器が並べられている。
向かい側には「楽庵」という茶室とその向こうに小さな庭が見える。
江戸から明治、大正、昭和、平成時代の「森八のあゆみ」について描かれていた。
江戸時代には、「金花糖」、「にらみ鯛」、「大鰤」などを金沢城に献上している。
また、明治天皇の石川県行幸の際、あるいは昭和天皇の「御大礼」の際に「長生殿」などを献上している。また、明治には「森下八左衛門」が金沢電気会社を設立していることなどが記されていた。
その奥には「金沢菓子木型美術館」として、江戸時代から使われてきた菓子木型など数千点が展示されている。以前にここで木型を見たことがあるが、非常に精巧に彫られた木型は、必見の価値がある。
おいしいものを食べ大満足した後、近江町の「いちば館」で、金沢城調査研究所の所長木越隆三さんの「加賀藩の改作奉行と改作法」についての講座を聞いた。
この「改作法」によって、加賀藩のお米は安定的に入るようになり、財政が強化され「政治は一に加賀、二に土佐」と称されるようになった。
3代藩主利常が作った「改作法」について、3代利常のころと12代藩主斉広の150年の間にそのやり方が随分変わってきたことなどを詳細に説明してくれた。
2017年9月6日水曜日
近江町市場 底引き解禁
今回は、昨日底引き解禁され、今日、石川県近海から水揚げされた初物が出てくるということで近江町市場へ見に行った。今年はしけで出漁が2日遅れとなり、ようやく今日店頭に並んだ。さすがにお客さんもいつもより多いようで、初物の魚を品さだめしていた。
底引き解禁の時のお目当てと言えばやはり「甘えび」であろう。大きな子を持った、ぷりぷりの「甘えび」がたくさん並んでいた。
金沢の魚貝類の王様と言えば、「甘えび」、「カニ」、「寒ブリ」だが、今の時期は、そのうちの「甘えび」に限る。
他にも、やはり近海で獲れたおいしそうな「ハタハタ」、「アカラ八目」
「メギス」、「クチボソガレイ」もたくさん並んでいた。
「小鯛」、「ササガレイ」も石川産が並んでいる。ちなみに同じ魚でも石川県の漁船が獲ったものは石川産、福井県の漁船が獲ったものは福井産になるという。
「アンコウ」も並んでいたが、この薄気味な姿の魚は家で食べたことはない。昔、居酒屋で「アンコウ鍋」として食べたことはあるが。
八百屋の前には、所狭しと多くの種類の野菜が並べられていた。「加賀野菜」に認定されている「打木赤皮甘栗かぼちゃ」、「五郎島金時」、「加賀れんこん」なども見える。
果物屋では、梨、桃、ぶどう、メロン、みかんなどが並べられていた。
特に梨は、石川県産の新品種梨の「加賀しずく」が、特産品に認定され、先日「初セリ」が行われ、1パック(4個入り)が15万円のプレミアム価格がついて話題になった。大玉で糖度が高いものが「加賀しずく」として認定されるという。一度食べてみたいものだ。
近江町市場の中にある老舗の花屋さん
その場で食べさせてくれる観光客に人気の「岩ガキ」
今回は、「甘えび」と「メギス」を買って、甘えびは刺身で、メギスは塩ゆでしたものを家で食べたが、新鮮な青い子持ちの大ぶりな甘えびとメギスは非常においしく、ビールもいつもより進んでしまった。近くのマーケットで買うより、新鮮でおいしい魚が食べられる。たまには近江町市場まで買いに行かなくては。
底引き解禁の時のお目当てと言えばやはり「甘えび」であろう。大きな子を持った、ぷりぷりの「甘えび」がたくさん並んでいた。
金沢の魚貝類の王様と言えば、「甘えび」、「カニ」、「寒ブリ」だが、今の時期は、そのうちの「甘えび」に限る。
他にも、やはり近海で獲れたおいしそうな「ハタハタ」、「アカラ八目」
「メギス」、「クチボソガレイ」もたくさん並んでいた。
「小鯛」、「ササガレイ」も石川産が並んでいる。ちなみに同じ魚でも石川県の漁船が獲ったものは石川産、福井県の漁船が獲ったものは福井産になるという。
「アンコウ」も並んでいたが、この薄気味な姿の魚は家で食べたことはない。昔、居酒屋で「アンコウ鍋」として食べたことはあるが。
八百屋の前には、所狭しと多くの種類の野菜が並べられていた。「加賀野菜」に認定されている「打木赤皮甘栗かぼちゃ」、「五郎島金時」、「加賀れんこん」なども見える。
果物屋では、梨、桃、ぶどう、メロン、みかんなどが並べられていた。
特に梨は、石川県産の新品種梨の「加賀しずく」が、特産品に認定され、先日「初セリ」が行われ、1パック(4個入り)が15万円のプレミアム価格がついて話題になった。大玉で糖度が高いものが「加賀しずく」として認定されるという。一度食べてみたいものだ。
近江町市場の中にある老舗の花屋さん
その場で食べさせてくれる観光客に人気の「岩ガキ」
今回は、「甘えび」と「メギス」を買って、甘えびは刺身で、メギスは塩ゆでしたものを家で食べたが、新鮮な青い子持ちの大ぶりな甘えびとメギスは非常においしく、ビールもいつもより進んでしまった。近くのマーケットで買うより、新鮮でおいしい魚が食べられる。たまには近江町市場まで買いに行かなくては。
2017年8月10日木曜日
メイプルハウス
前回の「中川衛の工房」を見た後、内のものと落ち合って、近くの東力町にある「メイプルハウス本店」に入った。ここは女性客が多く私だけではとても入りづらい。
入り口には、メイプルで作ったいろいろな美味しそうなものが並べられたいた。
店名は、非常に明るく植物などがきれいに飾られていた。
ランチでセットメニューを頼むと、野菜サラダや飲み物がセルフで食べ放題、飲み放題なので、好きなものを好きなだけ持ってくればよい。
私は昔懐かしい「オムライス」、内のものは金沢名物「ハントンライス」を頼んだ。「ハントンライス」には、肉と魚両方のフライが入っていた。
デザートもセルフで好きなだけ持ってくればよい。まあまあリーズナブルなので、平日なのにお客さんも多く入っていた。
この店の目玉なのか、テーブルの上に「まるごといちじくロールパフェ」のメニューがいやに目に入った。どんな味がするのか一度食べてみたいものだ。
入り口には、メイプルで作ったいろいろな美味しそうなものが並べられたいた。
店名は、非常に明るく植物などがきれいに飾られていた。
ランチでセットメニューを頼むと、野菜サラダや飲み物がセルフで食べ放題、飲み放題なので、好きなものを好きなだけ持ってくればよい。
私は昔懐かしい「オムライス」、内のものは金沢名物「ハントンライス」を頼んだ。「ハントンライス」には、肉と魚両方のフライが入っていた。
デザートもセルフで好きなだけ持ってくればよい。まあまあリーズナブルなので、平日なのにお客さんも多く入っていた。
この店の目玉なのか、テーブルの上に「まるごといちじくロールパフェ」のメニューがいやに目に入った。どんな味がするのか一度食べてみたいものだ。
2017年7月9日日曜日
ビタルコーヒー(俵町)
今回は、医王山スキー場近くの俵町にある「ビタルコーヒー」という店に入った。医王山スポーツセンターを超えてすぐのところだ。「見上山荘」の看板が掛かっていて、学生時代に医王山にハイキングに何度か行ったが、ここが出発点であった。
その看板の後ろには全面に葉で覆われた池があり、隅の方に赤い「スイレン」が咲いていて、周りは自然豊かなところである。
その脇に大きなログハウスがあり、そこが「ビタルコーヒー」の店である。
店内にはすでに何人かのお客さんが入っていたが、常連客のようだ。この立派なログハウスは後で聞いたらもう20年以上経っているという。
ここでは、医学博士と工学博士が共同開発したという「遠赤外線焙煎コーヒー」や「水素焙煎コーヒー」が頂ける。
「ビタルコーヒー」の特徴は生豆の厳選や不良豆を徹底的に取り除き、戸室石使用の遠赤外線機を使って焙煎を行い、コーヒー豆に均一に熱が伝わり、豆の組織を壊すことなくやきあがり、特にコク、キレの良さが特徴という。
「水素焙煎コーヒー」は、水素でコーヒー豆の酸化を防ぎ、水素を入れることで豆本来の香味・風味 が出てくるという。
コーヒー博士が開発した健康に良い、右が「テアニンコーヒー」、中央が「水素焙煎コーヒー」、左が煎餅の「プラ煎」で、生姜風味で「カルシウム」、「マグネシウム」を多く含んだ骨粗鬆症や便秘の予防になるという。
この店にいたのは名物先生の「イグ・ノーベル賞」も受賞したというコーヒー博士の「廣瀬幸雄」金沢大学名誉教授で、この人と話することができた。
小さい時から、疑問を持ったことは解明したいという探求心があり、発明のヒントは、日々の生活の中で、それを見逃さないよう、気になったことはノートに書き留めているという。40歳から始め、ノートは今では年に120冊以上になるという。以前のヒントを読み返し新たなものができるというすごい先生だ。
この人の研究で思い出されるのは、兼六園の「明治紀念之標」の「日本武尊」の銅像になぜカラスが止まらないのかを解明して、カラス撃退法を開発したことで「イグ・ノーベル賞」をもらったことである。銅像の下に「三すくみ」の「へび」、「がま」、「ナメクジ」とよく似た自然石があるが、「へび」が「ナメクジ」にやられるのが分からないということで、実験をし、「ナメクジ」が通った道に「へび」を通らせると、次の日に木の上で本当に死んだという面白い話がある。

店の後ろの敷地にいくつかの建物があったが、ここで「赤外線焙煎コーヒー」などをつくっているのであろうか?
その看板の後ろには全面に葉で覆われた池があり、隅の方に赤い「スイレン」が咲いていて、周りは自然豊かなところである。
その脇に大きなログハウスがあり、そこが「ビタルコーヒー」の店である。
店内にはすでに何人かのお客さんが入っていたが、常連客のようだ。この立派なログハウスは後で聞いたらもう20年以上経っているという。
ここでは、医学博士と工学博士が共同開発したという「遠赤外線焙煎コーヒー」や「水素焙煎コーヒー」が頂ける。
「ビタルコーヒー」の特徴は生豆の厳選や不良豆を徹底的に取り除き、戸室石使用の遠赤外線機を使って焙煎を行い、コーヒー豆に均一に熱が伝わり、豆の組織を壊すことなくやきあがり、特にコク、キレの良さが特徴という。
「水素焙煎コーヒー」は、水素でコーヒー豆の酸化を防ぎ、水素を入れることで豆本来の香味・風味 が出てくるという。
コーヒー博士が開発した健康に良い、右が「テアニンコーヒー」、中央が「水素焙煎コーヒー」、左が煎餅の「プラ煎」で、生姜風味で「カルシウム」、「マグネシウム」を多く含んだ骨粗鬆症や便秘の予防になるという。
この店にいたのは名物先生の「イグ・ノーベル賞」も受賞したというコーヒー博士の「廣瀬幸雄」金沢大学名誉教授で、この人と話することができた。
小さい時から、疑問を持ったことは解明したいという探求心があり、発明のヒントは、日々の生活の中で、それを見逃さないよう、気になったことはノートに書き留めているという。40歳から始め、ノートは今では年に120冊以上になるという。以前のヒントを読み返し新たなものができるというすごい先生だ。
この人の研究で思い出されるのは、兼六園の「明治紀念之標」の「日本武尊」の銅像になぜカラスが止まらないのかを解明して、カラス撃退法を開発したことで「イグ・ノーベル賞」をもらったことである。銅像の下に「三すくみ」の「へび」、「がま」、「ナメクジ」とよく似た自然石があるが、「へび」が「ナメクジ」にやられるのが分からないということで、実験をし、「ナメクジ」が通った道に「へび」を通らせると、次の日に木の上で本当に死んだという面白い話がある。

店の後ろの敷地にいくつかの建物があったが、ここで「赤外線焙煎コーヒー」などをつくっているのであろうか?
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