案内板の先を少し歩くとすぐに2段の幅の広い大きな滝が見えた。さながら「スモールナイヤガラ」の滝という感じである。大きな落ちる音がし、近くに行くとさらに雄大さが伝わってくる。そしてわずかなしぶきが顔にあたり、すっと涼しくなり気持ちがよい。
すぐに吊り橋があり、下には多くの小石があり白いしぶきをあげている。ここを渡ると新潟県から長野県だというところである。この川は「関川」と言って、先ほど見た「笹ヶ峰ダム」から流れてくる川である。
この吊り橋を渡ったところの下にある大石には水神様が祀られているという。
そして、砂防堰堤に沿って、大きな石の上を歩きながら「ゴッー」と音がする上流の方へ向かった。
すると両側には垂直に立った「柱状節理」でできた玄武岩の岸壁の間から、落差55mの水量の多い水が落ちるのが見えた。その豪快な様子と音から「地震滝」とも呼ばれた「苗名滝」である。
滝の下にはまた豪快な岩がゴロゴロと横たわっている。ここから先はちょっと危険なので進むのをやめて、残念だったが滝のすぐ下まで行けなかった。、別の道があり近くまで行けたのかもしれない。
苗名滝は、その昔、滝から落ちる水音があたり四方に轟き、あたかも地震のようだったことから「地震滝」と呼ばれていたが、古語辞典によると「地震」と書いて「なゐ」と読ませていてことから「苗名滝」に転化したという。
游歩道の一角に「小林一茶」の「瀧けぶり 側で見てさへ 花の雲」と「苗名滝」で詠んだ俳句が石に彫られていた。
遊歩道の入口に見られた池と小さな滝
昼時になったので遊歩道入口にあるレストランの「苗名苑」に入った。
ここでは「流しそうめん」が有名で多くのテーブルに備えられていたので「流しそうめん」を頂いた。こういうそうめんをあまり食べたことがなかったが、結構おいしかった。
店の向こう側には古めかしいアーチ状の石橋が見えた。曲線の勾配がきついのでかなり歩きにくいだろう。「妙高山 関山神社」の上り旗が何本か立っていた。