丸岡城(1)の続きで、城内に入ると外壁面には内側から小さな引き戸がある所は、鉄砲狭間である。
階段は、金沢城の三十間長屋の階段よりも傾斜がきつく狭いので、横についている紐に繋がらないと危なくて登れない。やっとの思いで上がった。
柱も太く、天井の梁は非常に間隔狭く張られていた。何しろ天井が石でできているという非常に重いからであろう。
二階のつくりの案内板
三階のつくりの案内板
最上階の廻縁に出ると、周りの家並みや遠くの山々の眺めが素晴らしい。
天守の外側に「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」の石柱がったているが、これはここの藩主の先祖だった本多重次が戦場から妻に送った手紙として有名になっている。この手紙の文は簡潔で要を得た文として手紙の手本となっていた。私も小学生の時に先生から習ったのを覚えている。
側溝の蓋には、細やかな丸岡城と「一筆啓上申し上げます」が描かれていた。