ポケモン 工芸展(1)の続きで、さらに作品を見る。
林 茂樹の「月光Pokemon Edition」
ポケモンがトレーナを着たらどうかと純白のスーツを着せた。徹底的に磨き上げたピカピカの滑らかさと輝きが素晴らしい。
田中信行の「無題」
漆黒の概念を通して、ポケモンの技「かげうち」を考え挑戦した。しかし影には実体はなく、一方工芸は実材研究の結晶ともいえる造形である。その間を橋渡したのは漆を見ることによる心理作用である。それが田中が追い続けた虚実に他ならない。
池本一三の「冒険のはじまり」 ガラス
ここから始まる旅物語、絵のつなぎ目がたくみなので分かりづらい。線に見えてもすべての小さな点で、使ったいろは8色だけという。点と点が目の中でまざって、もっと多くの色に感じさせる。
南国の風で葉っぱが揺れ、ポケモンたちが風にのって登場している。部分的に色を濃くして飛び出す効果を狙っているという。
坪島悠貴の「可変金物ココガラ/アーマーガア」
一つの中に二匹のポケモンがいる。パーツを動かすともう一つのポケモンに入れ替わるという。ココガラのお腹がひっくり返ってアーマーガアの羽となる。
製品と一緒に下書きの絵が描かれている。
池田晃将の「未知文黒御影茶器」
まるで「松田権六」風の重厚な作品で、黒漆に螺鈿などが散りばめられている。
須藤玲子の「ピカチュウの森」
須藤玲子の「ピカチュウの森」の制作過程の資料が展示されている。