黒部トロッコ電車(黒部渓谷鉄道)(2)続きで、さらにトロッコ電車からの車窓を紹介する。帰りにも「出し平」ダムを見る。
この辺りも深い山々が続く。
この青い「後洩橋」付近は急カーブしているのか、帰りは別の角度からの橋とトンネルが撮れた。橋やトンネルの入口には、電気や温泉の湯などを送るための菅が多く取り付けられている。
川が蛇行しているのが見える。
あちこちに送電線の鉄塔が立っている。
こちらには黒部川本流にも支流にも支流にも吊り橋が架かっているのが見える。
白い雲はかかった山々の下にダム湖がある。
宇奈月温泉に近づいてきて、
「宇奈月駅」に着くと、トロッコ電車のいろいろな車両が見ることができる。
宇奈月駅前にある足湯「くろなぎ」には多くの人が気持ちよさそうに浸かっていた。
下の地図を見ると宇奈月温泉から黒部湖までの黒部川に沿った道を「下の廊下」と言う。右側には、「朝日岳、白馬岳、唐松岳、五竜岳」など3000m級の山々が連なった「北アルプス連峰」で、左側には、やはり3000m級の立山連峰がそびえている。その間に黒部渓谷があることが分かる。
「欅平」から先の「折小谷」、「志合谷」付近は垂直の絶壁に刻まれた垂直歩道で、高さが2m弱、幅がわずか60㎝足らずで、5kmほど続いている。谷底の黒部川まで200m以上もあるので、一瞬の油断が命取りになるという。これは黒部ダム工事の以前に、現地調査のためにこの巨大な大岩壁に人の手だけでこの道を堀り削ったというから、その努力と執念には驚かされる。
この道だけが唯一奥に入れる通路であるが、ダムをつくるための資材などはとても運べない。それがトロッコ電車を作るきっかけとなり、今の黒四ダムできる原点でもある。