2024年12月11日水曜日

黒部トロッコ電車(黒部渓谷鉄道)(1)

「愛本刎橋」を見た後、宇奈月温泉に行った。そして「宇奈月温泉駅」前に温泉地のシンボルの噴水が上がっていた。これは宇奈月温泉開湯50種年を記念して1973(昭和48)年に作られた。これは黒部峡谷黒柳温泉から引湯されたもので60度のお湯が勢いよく湯けむりを上がっている。すなわち宇奈月温泉周辺から温泉が湧いておりのではなく、もっと黒部トロッコ電車の上流から送っているものである。



















宇奈月温泉駅前通り


















黒部峡谷鉄道の改札口で、ここで切符を買う。現在は残念ながら正月の能登地震の影響で、終点の「欅平駅」まで行かなく、途中の「猫又駅」で折り返しとなる。
実は私は35年位前に、息子たちが小学生の頃に連れてきて乗ったことがある。その時は「欅平駅」まで乗って、その後「欅平」から少し周辺を歩いて黒部渓谷の上流のあのエメラルドグリーンの川の急流のながれを見た光景が今でもよみがえる。


















このトロッコ電車は、黒部川の急流利用して電源開発をするために、上流側に資材や人を運ぶために大正時代に施設が始まった電車で、終点の「欅平駅」まで20.1kmが昭和12年に開通した。当時は工事専用鉄道として運航していたが、秘境黒部渓谷の探勝を希望する観光客が絶えないために、昭和46年に観光用として関西電力から分離して黒部渓谷鉄道株式会社が発足した。


















トロッコ電車のトンネルは小さく、線路幅は762mmで、ちなみにJRの電車は1067mm、自動車道路などのトンネルは、もっと大きいトンネルが必要である。しかしこの険しい峡谷にトロッコ電車の線路の敷地はそんなにとれないので狭くしている。



















動き出すとすぐに「新山彦橋」の上を通る時に「山彦橋」の鉄橋が見えるが、これは。かってトロッコ電車が走っていた橋である。



















今回は、紅葉を見たいと思ってきたのだが、残念ながらまだ早かったが、仕方がない。
































赤いアーチ状の橋は、「宇奈月ダム」の上流側にある「うなづき湖」に架かる「湖面橋」である。


















少し走るとダム湖の縁に外国の城のような「新柳河原発電所」が見える。
























黒部川の両側にところどころ山の上の方から小さな流れが見える。
























トロッコ電車内は、結構多くの人が乗っており、特に若い人が多かったが、シニアも少しはいる。そしてところどころこのようにトンネルに入る。


















途中に細いつり橋が見えたが、この橋を渡るのも大変怖い思いがするだろう。


















そうこうしているうちに最初に止る駅「黒薙駅」に着いた。ここで降りる人は「黒薙温泉」に行く人だけで他には何もない。その先には空色の鉄橋が見えが、この下は黒部川の支流で沿線では最も峻険な谷に架かる橋で、高さが60mあるという。


















駅付近から見えたトンネルは、以前使っていた「関西電力」のトンネルだ。


















こちらも黒部川の支流に架かる橋であろうか下方がアーチ状の黒い石橋である。両側は岩石の渓谷が迫っている。いろいろな橋が見れて面白い。