お茶の水駅付近 小石川後楽園(1)の続きで、さらに「大泉水」の回りを歩く。こちらも「池泉回遊式庭園」で池の周りを歩くと、景色が次々と変わっていく所である。藩政期には、水辺に映る月影を楽しむための夜の船遊びなども行われていた。この際にこの灯篭は灯台として使われたという。
「蓬莱島」の近くの小さな岩島に水鳥が来ている。
中国の「明」から亡命したという学者・朱舜水(しゅ・しゅんすい)は、1665(寛文5)年に光圀に招かれて、駒込の水戸中屋敷で過ごし、この後楽園の造園にもかかわった。
その舜水が設計したという石造のアーチ橋は、水面に映る満月のように見えることから名付けられた「円月橋」である。
この石畳の階段は、京都の愛宕坂に倣って造られたもので、47段石段からなっている。下方の川など周りの雰囲気は「和漢」がテーマになっており、日本と中国の景勝地が調和して配されているという。
休憩所の中の建物付近に、ピンクと白の梅が咲いていた。
この松は「一ツ松」と呼ばれ、枝ぶりの良い琵琶湖の大津の唐崎松を模している。こちらは樹齢100年以上の古木があったが、現在のものはそれを受け継いで植えられ推定樹齢は70年以上と言われる。
「西門」の近くにある「涵徳亭」という茶亭で一服した。そして庭園の景色を見ながら生菓子と抹茶を頂いた。
「駐歩泉」は9代斉昭ががこの流れを、西行法師の和歌にちなみ命名したという。