21世紀美術館 無料ゾーン見学(1)に続いて、館内の展示物を見学する。
伝統工芸技術の漆の技法の中で「螺鈿」をよくみるが、今回の21世紀美術館のブースの一角に「虚影蜃光」というテーマで、金沢美大と卯辰山工芸工房で漆芸の技術を磨いた「池田晃将」は、SF漫画や映画、ゲームなどの影響を受け、データや電気信号といった実体のないものや想像上の動物を描写する作品を出している。池田は伝統的な漆技法を用いながら、切削機やパルスレーザなどの新しいテクノロジーも導入している。
「螺鈿」は、アワビや夜光貝などの貝殻の輝いた部分を薄くして使う。1300ほど前に中国から伝わった技法で、正倉院の宝物にも見ることができる。
緑や青、茶などいろいろな色に光り輝いている貝殻
その貝殻を細かくしたチップは、虫眼鏡で拡大しないと色や形状が分からない。
「池田晃将」作品の木地