今回は、家の妻の親戚のものが出演するということからチケットが回ってきたので、今まではあまり興味がないということで行かなかったが、どんなものかと思い、初めて「金沢伝統芸能」のひとつである「邦楽舞踏特選会」を見るために「歌劇座」に行った。(4月29日)
特選会の幕開けを飾った初出演の杵屋君千代 長唄「島の千歳」
何人かの謡と三味線に合わせて優雅の踊りを見せてもらった。
初出場の若柳一寿さんの舞で、舞踏清元「卯の花」
杵屋弥三九郎さんは達三味線を務め、物語風の名曲を届けた。
長唄「紀文大尽」杵屋弥三九郎で、「紀文大尽」とは、江戸時代の豪商・紀伊国屋文左衛門のことだそうだ。
三人の女同士の華やかなやり取りを見せた踊り
舞踏清元「女車引き」藤間紫寿葉他
お祝いの「天狗舞」の酒樽が並べられており、和服姿の人も多く見られた。
邦楽・舞踏関係の人にとっては大きなイベントなので一大仕事であろう。
舞踏長唄「鶴亀」藤間勘寿々
最後は、特別出演の歌舞伎の中村鴈治郎 片岡愛之助が出てきた。私が特に気が付いたのは、
愛之助の演技力の素晴らしさで、酒を飲むしぐさや釣り糸を口にくわえたときの演技が非常にうまかったのが印象に残っている。
舞踏常磐津「釣女」 中村鴈治郎 片岡愛之助ほか金沢の伝統芸能の邦楽舞踏などやっている人も、かなりご高齢な人が多かったようだが、若い人も気軽に参加できるようなものにして、これからも長く続けていってもらいたいものである。