ここは国の天然記念物で、山口の秋芳洞、高知の龍河洞と並ぶ、日本三大鍾乳洞のひとつであるという。洞内は、すでに分かっている所だけでも、3,600mでそのうち700mが公開されているという。
「清水川」の両側に鍾乳洞があり、まず、1962(昭和37)に見つかったという「龍泉新洞科学館」の方に入った。1cmの高さになるのに100年かかるという「石筍」があちこちで見られた。
竪穴から滝が流れていたのが、「フローストン」によって、穴が少しづつ閉ざされているという。
洞内からは多数の土器や石器が出土していることから、この鍾乳洞の中での古代人の生活風景が再現されていた。
続いて、川向かいの「龍泉洞」に入った。
「長命の淵」と名が付いている濃いブルー色の水だ。
「摩天楼」という両側に高い壁がある隙間に通路と脇に水がある。この洞内には多くの「コウモリ」が棲んでいて、鍾乳洞とともに天然記念物となっている。この上の方にぶら下がっているのだろうか。
洞内の所々に滝が流れている。
洞内には三つの 大きな深い地底湖があり、一番深いのは水深98mもあるという。深く青い神秘の「ドラゴンブルー」であるという。すばらしい色だ。
鍾乳石がいろいろな形に見えることから、それぞれ名前が付いている。亀に似ているので
「亀石」
「地蔵岩」
洞内は結構上がったり下がったりで、さらに滑るかと思って、恐る恐る歩くのも大変である。
私たちが一番最後だったので、後ろからここの職員が付いてきた。もう誰もいないか確認しながら、私たちが出たら洞内を閉めるのだろう。
洞内を出ると、外は真っ暗となっていた。私たちが出るとすばやく「龍泉洞」の明かりが消え始め、山奥なのでさらに真っ暗になった。
真っ暗になった駐車場で車を探すのも大変だったが、その後、暗闇の中のぐねぐねした山道を走行して、盛岡のホテルに着いたのは8時過ぎとなってしまった。