今回も金沢まち博の散歩学に参加した。
説明していただいたのは、石塔研究家の石井嘉之助
先生です。
兼六園の桂坂から入ってすぐの桜ヶ岡あたりは、江戸時代には
稲栽培の研究所というべき所で、ここで稲の作り方をいろいろ研究
していたとのことです。
こんな所で稲を作っていたとは今では考えられない。
今は桜の季節になると人で一杯になるところです。
ことじ灯篭は、いまや兼六園の象徴となっているが、先生が見せてくれた
文久年間の絵には載っていなく、その後に作られたとのことです。
霞が池のさざえ山の下にある石は、日本と大陸がくっついていたころに
できた石だそうです。一体どれだけ前にできた石なのだろうか。
さざえ山は霞が池を掘り広げたときの土を盛り上げたもので、登り道が
らせん状になっていてさざえに似ているということでその名が付いた。
ただ、さざえは左巻きだが、この路は右巻きになってる。
これは仏法からきているとのことである。
さざえ山の頂上には、立派な三重の石塔が建っている。
これは12台藩主前田斉広を供養するために、その正室の真龍院と
側室の栄操院(13代斉泰の生母)とが協力して建てたものである。
赤と青の戸室石が交互に積み重ねてあり、いろいろな模様が丹念に
彫刻されている。
この塔の中には斉広の肖像画、仏像一体と法華経が納められていたという。
謎めいた宝塔であり,面白い話が聞けた。
この塔の横には雨よけのための「からかさ」があるので、さざえ山を
「からかさ山」とも言っている。
私の小さいころは「からかさ山」と呼んでいたのでそちらの方がなじみがある。
山の高さは9mだが、霞が池側は結構眺めがよい。
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