金沢まち博2012がスタートし、金沢散歩学に参加した。
約50名くらいの参加者がいたであろうか、説明して下さったのは、石川郷土史学会幹事の
横山方子(まさこ)さん。
歴史博物館から、大乗寺坂を下り、嫁坂を上がった。
途中、囲碁の名人であった日海が創建したという本行寺を見た。
その後、藩主が鷹狩りが好きだったため、鷹を飼っていた人の屋敷
があったという旧鷹匠町を通った。
明治になって、鷹がいらなくなって処分に困ったという話を聞いた。
そこを通っていくと、棟学寺に出た。
棟学寺には水戸天狗党を弔う水府義勇塚があった。
水戸天狗党は水戸藩の尊皇攘夷派のことで幕末に350人が処刑されたいう。
その近くに加賀藩の蘭学医の吉田長淑の墓があった。
長淑の墓に彫ってある紋様は未だにどんなものかよく分からないという。
墓の下のほうには、長淑の弟のやはり蘭学医の大高元哲、
顕微鏡などで知られる松田東英などの名前が彫ってあった。
旧欠原町は崖ぶちに通りがあったためという。
真行寺では「厄除け地蔵尊」の中に入った。病厄、災厄
歯痛、耳痛など顔から上の病気に御利益があるという。この寺の持ち主の「木村さん」のおばあさんは現在90歳くらいになるが、
この人が女学校だったころの話が横山さんからあったが、この人は
私の家内の母の友達でもある。
最後に、真言宗「波着寺」へ行った。ここは前田利家が越前府中にいたころの
戦勝の祈祷所だったところで、のちに利家が金沢に来たので移転したという。波着寺では、めったに公開しないが、このまち博のために見せてくれた
11面観音を拝むことができた。
説明した横山方子さんは、頭の中にみんな入っているらしく、まったく資料を見ないで、
細かいところまで、分かりやすく説明してくださったのには感服した。終わったところで、今回の散歩についての感想を新聞社の人から
インタビューを受けてしまった。
それで翌日の新聞に掲載された。もっといろいろ感想を述べたのに「ためになった」
とだけしか載っていなかった。