2024年8月6日火曜日

小松 粟津温泉(1)布橋十二ヶ滝  観音山 

 今回は、久しぶりに粟津温泉の法師に行くことになったので、この機会により周辺も回ったので 紹介する。「加賀産業道路」を30分~40分走って、「小松木場潟」付近で左方向を曲がり、少し行くと「布橋十二滝」がある。












ここは沢町・布橋町の下方、金平町境の川筋にあり、この付近の川床はすべて岩石だという。郷谷川はこの滝で十二筋に分かれて落下しているので十二滝と呼ばれている。幅は36m、昔は滝の高さがもっと高く6mあったという。



















四季を通じて豪快に落ちる十二滝は、特に雪解けで増水する4月から6月にかけてが見ごろである。この時期には、滝の上に県内や地元から寄贈された「こいのぼり」が引き立ち、あたかも「こいの滝登り」の風情を醸し出す。



















滝の近くに来ると、「ごう」という大きさに圧倒され、じっと見とれてしまう。
























十二滝のそばには、川の縁の岩石のすき間から落ちていく滝も見える。
























この時期あまり見れなかったが新緑の木々の間には白い花が咲いていた。
























十二ヶ滝のそばには、布橋水芭蕉自生地がある。地下には根茎があり春に雪が解けるとすぐ開花する。この辺りから少し奥に入ると湿地帯があり、標高50mの低地に群生する水芭蕉は珍しく、昭和44年に小松市指定文化財に指定された。



















この辺りを歩いていると、クマやイノシシを捕獲するための「おり」が備えられていた。

























十二ヶ滝から川の上流に沿って歩き、橋を渡ると「西尾八景」の一つの「観音山」へ上る案内板があった。
























西尾村の伝説によると約300年前に、観音下の観音像が盗人により盗まれたが、その盗人が逃げる中、だんだん像が重くなって耐えきれなくなり、川に投げ捨てて去った。その後に川を通りかかった越前御旅人が観音像を見つけ、大切に携えて帰り奉祀した。村人たちは相談してお堂をさらに上の安全な岩窟に移し、別の観世音観音像を作って安置したという。



















日本海を望む景勝地「観音山」までの参道はこの階段を上っていくと行けるが、今回はその元気がなかった。階段の途中には三十三か所の霊所をかたどり、三十三体の観音菩薩が安置されている。