勝興寺 瑞龍寺見学ツアー(3)瑞龍寺①の続きで、さらに寺内を見学する。
正面奥にある「法堂」は。境内で一番大きい建物で、総欅造となっている。明暦年間(1655~1657)の竣工で、方丈建築に書院建築を加味したもので、六室よりなっている。
「パンフレット」より
奥の内陣には、二代藩主前田利長の位牌が安置されている。戒名は「隋龍院殿聖山英賢大居士」で、天井は格天井で狩野安信の四季の百花草が描かれており、正面の内陣の欄間には高岡の地名の由来となった鳳凰がが刻まれている。
密教や禅宗の寺院で東司(お手洗い)に祀られている「鳥す沙摩明像王」である。全高1.17mで、左足を高く持ち上げ、不浄な振る舞いをした亥年子神を戒めている姿だと伝えられている。かって「鳥す沙摩明王像」は、世継ぎができるように祈願するためのものだったことから子宝に恵まれなかった利長の因果が感じされる。この種の仏像では日本最古で最大と言われる謎の多い像である。瑞龍寺では約250年前に東司が消失したが、以来本堂に仮安置されている。
回廊の障子窓からは「仏殿」の建物が見える。
伽藍の中心にある国宝の「仏殿」は、金沢城と同じ鉛瓦で、用いられた鉛の量は47トンになるという。
中には複雑な軒組となっているが、積雪による重みを考えた結果でもある木材はすべて欅の良木で能登半島や五箇山から伐り出されたものだという。須弥壇には中央に御本尊として中国明代の釈迦牟尼仏、右に文殊菩薩、左に普賢菩薩の三尊が祀られている。
「パンフレット」より
回廊の上に小さな屋根が付ている所は、鐘楼である。
この木管は、藩政期に使われた「飲み水」用の配管材と接手部分だと言っていた。
「大庫裏」の正面には、「韋駄天尊像」が祀られている。
「法堂」の葺き替え以前の大きな鬼瓦で、中央に「梅鉢紋」が付いている。