2016年1月23日土曜日

2016年冬 東山(1) 十月亭

今回は、ようやく寒波襲来ということで、金沢の観光スポットのひとつの東山へ様子を見に行った。
しかし、昨日は6cm、今日は2cmの積雪ということであったが、茶屋街の通りにはもう既に解けていて、全く雪がなかった。(1月21日)
平日の昼間でもあり、寒波が来ているということもあってか、人通りが少なかった。




















観光客になったつもりで、ランチを食べるために、茶屋街のメインストリートの奥の方の左手にある、前から入りたいと思っていた和食の店「十月亭」に入った。ここは江戸後期、160年前のお茶屋の建物を改造した店だ。




















玄関に入ると、靴をレトロな下駄箱に入れ、畳敷きの玄関の間からお食事の部屋に案内された。この玄関の間には、灯りに照らされた「加賀友禅の着物」が飾られていて趣があった。




















大きな木で作られたテーブルのカウンター席に座ると、掘りごたつ式になっていて足が気持よく温かかった。




















カウンターの前の障子戸は、ちょっと庭を見たい時に下の障子だけが上げられるように工夫がなされていた。




















大きく戸を開けてもらい、風情が感じられる坪庭を見せてもらった。雪吊がなされた木々が植えられていた。あまりに寒い風が入ってきたのですぐに閉めてもらった。建物の裏にももうひとつ庭があるという。




















そして、ランチのメニューは「武士の献立御膳」と「竹かご弁当」の二つがあったので、家内と別々に頼んだ。
料理人として加賀藩に仕えた武士が残したとされる献立にちなんだ「武士の献立御膳」には、加賀料理の定番の「冶部煮」や「鯛の唐蒸」、「寒ブリの刺身」、「ごまどうふ」、「ごぼう、しいたけなどの入った汁物」などの料理が入っていた。




















「竹かご弁当」は、海老、ばい貝、肉、ぶり、玉子焼き、なす、さつまいも、生麩など加賀野菜などをふんだんに使用した具材が入ったものと、ぶりの入った酢の物やごまどうふの料理などが付いていた。
どれも味わいながらおいしく頂いた。




















その後、デザートとして「黒蜜のアイスクリーム」を頂いた。




















食事が終わった後、マネージャーから2階の部屋を見せていただいた。階段はお茶屋さん特有のお客さんと芸妓さんが一緒に下りてこれる広い階段で、それを上ると、通り側に広い部屋があり、床の間が備えられていたので、お客さんが座る座敷であろう。そして向かい側に「控えの間」であろうか芸妓さんが踊りを披露する場所は、他の茶屋よりも広そうだった。現在は、ここでも食事が出来るようにテーブルと椅子が並べられていた。








































表の縁側に出ると、窓から情緒がある眺めの茶屋街の建物が見える。