2012年6月19日火曜日

徳田秋声記念館

今回で、ここに入るのは2回目となる。





















ロマン派の鏡花と違って、自然派ということで、ありのままを描く秋声の
文学は面白そうだ。
金沢を舞台にした「町の踊り場」、「光を追うて」などは、ぜひ一度は読んで
みたい作品である。
記念館の今回のテーマは「秋声と横山家」
次兄の順太郎は、加賀八家のひとつの横山家が興した尾小屋鉱山の
所長までやった人だが、秋声と雰囲気がぜんぜん違って、怖そうである。
尾小屋鉱山は、明治、大正のころ非常に繁栄したが、閉山になるのも早かった。
鉱山部の立派な建物が、大手町や高岡町のあったという写真があったが、
今は面影がない。

秋声の当時の書斎が設けられていたが、文筆が進みそうなきれいな部屋であった。
東京の本郷に秋声の旧家が残っているそうで、東大の赤門のすぐ近くにあるようだ。
一度は見に行きたい。





















記念館の前にある、浅野川にかかっている「梅の橋」は洪水で59年前に流失しているが、
なんと私は以前の橋を渡ったことをちゃんと覚えている。(付近に幼稚園の友達がいた)